千葉学/アトリエ・ワン_展覧会と講演会
2007 ギャラ間巡回展 千葉学/アトリエ・ワンの展覧会&講演会へ。
2組セットなんですね今回は。なんか2度おいしい感じがします。
展覧会は例年のごとく淑徳の人たちが会場構成したようで、なんともうらやましい授業ですな。
例年は学生たちが展示計画を担当しているだと思いますが、というか今回もそうなんだと思うけど、
基本的に1分の1模型で2組の建築エレメントを再現しようとしているせいなのか、会場構成を超えて、展示物を新たにつくっているように感じられ、なかなかよい展示でした。
講演会は千葉さん、アトリエ・ワンがそれぞれレクチャーし、最後にテレの久野さん司会のディスカッションとなりました。
千葉さんのレクチャーで印象的だったのは、近作がほとんど二重構造という同じ形式でつくられているという事と(気づいてませんでした)、それに対して進行中のプロジェクトがそれまでとは違う、発見的でいい意味で安定感のない計画だという事。それはある意味脱皮的な千葉さんの進化とも取れるし、ある意味現代建築の流行に流されているというようにも見えた。でも圧倒的に後者に共感を覚える俺は、もう少し建築界の流行のようなものから距離を置くべきなのかもしれません。
アトリエワンは、結構グダグダでしたね。でもいつも着眼点というか事象の分析の巧みさに憧れすら感じているのですが、アート作品レベルのキレのよさに比べて建築になったときのキレのよさにいい悪いの波がはげしいなぁと思うのはオラだけでしょうか。というか自分自身、共感できるものとそうでないものにはげしく差があると言った方が適切か。それにしてもアトリエワンのやってる事はなかなか評価を自分の中で整理しづらい。
後半のディスカッションでは塚本さんから千葉さんへ「そこにしかない形式」というか「どこにでもある形式」(あってる?)じゃない?という誰もが思っていたツッコミが。千葉さんも痛いとこ突かれたなぁみたいな感じでオモロでした。
コメントする