32　studio velocity 美容室　オープンハウス

石上さんのところを出た人達みたいで、建物を見る前は石上さん的雰囲気押しなのかなぁと思っていたのだが失礼しました。非常によかったです。

基本的に曲面壁でできたワンルーム空間。
通常の美容室の形式は駐車場をとるために前面が駐車場で奥に建物っていう配置になりがちなんですけどそれを避けて、道になるべく近いところに入り口を配置して、道から直接店内の雰囲気が感じられるようになっている。
そこからレジ、カットスペース、シャンプースペース、という美容室での作業の流れにそって敷地の奥まで長細くプランニングされている。
曲がっているのでエントランスから奥まで見通せないようになっているので広く感じられ、曲がっているので美容室の雰囲気を道まで伝えながらもカットしている人にとっては外から見られる事がないよう配慮されている。
ワンルームの幅や高が変わっているが、これは割と微妙な変化なのでそれほど体感できなかった。

少しお話を伺う事もでき、話を聞いて非常に納得できるというか、共感できる部分が多くて、行ってよかったというか、うれしかったです。
非常によく考え抜かれた計画で、美容室としてかなり成功している建物じゃないかなぁと思いました。実際に流行るかどうかは別として。
よくあるガラス張りの美容室の、中が丸見えなあの気色悪い状態を建築の配置・計画で回避できている好例だと思います。
木製の家具がポイントで置かれていて、非常に雰囲気がある。扉の取手もかわいいですね。あとスリッパが花柄だったり。