July 20, 2004

スチームボーイ

映画

大友克洋監督の久々の長編、スチームボーイを観たー!!
こっからはネタバレなので...

電気ではなく、蒸気機関が発達しそれを主エネルギーとする19世紀イギリスが舞台で、その超高密度高圧力の発明品スチームボールをめぐる140分。要約すると科学者一家のスチム家のめちゃくちゃデカイ親子喧嘩。

蒸気のモクモクとした感じとか、機械たちの動きとか、登場する様々な乗り物(一輪の車など)とか、蒸気で城飛んじゃったり!! 大友得意の「街ぶっ壊し!」とか映像的見どころは満載。蒸気をエネルギー源とする世界という設定もおもしろい。けども...

どうにも脚本的な部分が詰めれてないのが残念。ツッコミどころが多すぎるんだよなー。
例えば、駅舎に突っ込むシーンとか以外とアッサリだし、街を壊しちゃイカンからってテムズ川で爆発させようってのも川スゴい事になっちゃうだろって点で納得いかんし。
登場人物の行動にも不可解な点が多く、例えば、ロイド博士は城と運命を共にするとかいってしてねーし、アルフレッドがレイを手づかみマシーンで襲う必要全然感じられんし等等。レイの科学に対する好奇心のようなものをもっと描いた方がいいはずだし、スカーレットの心情の変化みたいなのももっとウマく描けたんじゃないか。キャラだちしてないキャラが多すぎる。

おもしろかったのがエンディング。その後のレイ達の話しがエンドロールのバックで静止画で展開していく。

どうやらちょいと批判を浴びている「声」に関してはオレは全然問題なしでした。杏ちゃんも、顔が浮かんじゃうって点(これは芸能人ならどうしようもない)以外ではすごくよかったし、小西真奈美もよいし、滑舌が悪いとか言われてるロイド博士も味がでてて良いと思った。
こういう批判がでるのもすべて脚本の完成度の低さから来ているのではないかと思う。

オレは映画をお話:映像=7:3ぐらいで観てるので、脚本が面白くないと全然ダメです。というより面白いお話に裏打ちされたかっこいい映像が好きなので、今回に関しては残念でした。

もう続編が決定しているようで...期待しときます!

投稿者 muro : July 20, 2004 02:48 PM | トラックバック(0)
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