February 18, 2004

みなとみらい線各駅

連続建築めぐりシリーズ第二弾は、最近開通した、横浜〜元町・中華街という横浜みなとみらい周辺のスーパー観光スポッツを巡るみなとみらい線(通称MM線)沿線の駅です。
それぞれ建築家が設計していて、個性的な駅どもでした。

まず横浜の次の駅になる「新高島」。設計は山下昌彦+UG都市建築
左1)ホームはこんな感じ。エスカレーターの上のフレームが印象的&不可解。エスカレーターの落下防止と防煙区画を兼ねているそう。
左2)改札から出口までの通路。黄色い丸く切り取られているのは、泡のイメージなんだそうな。
左3)こういうところは好きだったりする。
左4)各駅、各建築家がベンチも設計しているらしいのですが、これはイマイチ。ようわからんし座りずらい。
全体の雰囲気としてはsonyがちょっと前に出した携帯っぽい、濃い灰色とシルバーで、クールな感じに仕上げている。



つづいては「みなとみらい」駅。設計は早川邦彦建築研究室
左の3枚)ここが意外にも最もよかった。なんといっても地下鉄のホームに吹き抜けが!!そしてクイーンズスクエア横浜の吹き抜けとつながり、なんとも新鮮な空間が。赤いエスカレーターもチュミが昔描いてたドローイングっぽくていいですな。
左4)そしてけっこうメディアに取り上げられてるコンコース。なんだか映像作品がプロジェクションされてるけど、なんかよくわかんなかった。(じっくり見たわけではないですけど)
左5)家具コレ。あんまり。
写真ないけど、ここは赤、青、黄色といった原色がポイントポイントでふんだんに使われているのだがどうも苦手でした。好みによってはいい空間かも。

お次は、「馬車道」駅。設計:内藤廣+内藤廣建築設計事務所
実はあまり写真とってません。あとの参考HPとかで見て。
テーマが「過去と未来の融合」らしいんですけど、あまりにストレートなんじゃないかと思ってしまう。ドームやレンガは意外といいと思うんだけど、なんかなぁ。駅と博物館がくっついちゃった感じで、おもしろくない。
でもここのベンチは最高カコイイ!!透明アクリルを曲げただけのシンプルなもの。割と太めなのもけっこう好き。人が座るとさらにいい。人が浮いてるようにも見えたり見えなかったり。

そして4つめが「日本大通り」駅。設計:鉄道建設・運輸施設整備支援機構
ここはホントどうしちゃったの?という感じなので写真もコメントもなんも無し。

そして最後が「元町・中華街」駅。設計:伊東豊雄建築設計事務所
左1.2)ここはなんと言っても白い!いきすぎた清潔感。そしてメインはホームの大空間で、改札からエスカレータで降りてくる時、一度黒くて狭い空間に入れておきながら、一気に白い大空間が目の前に広がる、というある種古典的シークエンスでありながらも、これが実はなかなか良くて、少し感動的な空間体験。
左3)壁面のタイルには、歴史的なイメージが「焼きつけ」られている。写真ではわかんないけど、このイメージはドットによって、近くではぼやけて、遠くでははっきりと見えるようになっている。
左4)まぁこれは、伊東氏らしいというか、なんというか。
実は伊東事務所にオープンハウス(タダ働き)に行ってたことがあって、その時これの計画案の段階を少し見てました。あの時はヤバいんじゃないかコレとか密かに思ってたんですけど(すいません)、できてみるとそんなに悪く無い。特に白さが。

全体的な感想としては、こういう公共空間を建築家が手掛けるというのはすごくいいことだということ。たとえそれがオレみたいなバカ建築学生や批評家や他の建築家からみたら、多少残念で物足りないものだったとしても、いままでのどうしようもないデザインに比べればどれだけ有効で、どれだけ豊かで、どれだけ楽しいものかというのは図り知れないものがあるのではなかろうか。

参考:http://allabout.co.jp/travel/travelyokohama/closeup/CU20040113/index.htm
   http://www.kanshin.com/index.php3?mode=keyword&id=402915

投稿者 muro : February 18, 2004 11:56 PM | トラックバック(2)
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