March 07, 2004

formula/池田亮司

Ryoji Ikeda/池田亮司さんのインスタレーション/アーティスト・トーク/コンサートへ。ダムタイプの音響担当等で知られる音響/作曲家。
名古屋市民ギャラリー矢田でインスタレーション、東文化小劇場でトーク、千種文化小劇場でコンサートという三つ巴企画でした。

★new audio/visusal installation piece_サウンド・インスタレーション
まずインスタレーションへ。ギャラリー矢田は、うちの大学のすぐ近くにあって、卒業制作展をしたりもする所。なので、世界の池田がギャラリー矢田て!もっといい所あったっしょ!というツッコミをいれつつ行ったわけです。ところがどっこい悪くなくて、第一展示室という15m×10mの天井高5mぐらいの部屋の中に、音&でかい映像プロジェクションという形式。内容としては、音と映像の同期とその速度が気持ちいい感じ。早めに行ったので人が全然いなくて独り占め状態に。これは最高に贅沢な気分でした。

★artist talk_アーティストトーク
トークは進行役の人が池田さんにいろいろ質問して展開。
印象的な話としては、今までの作品は音と状況(照明や無響室や細長い廊下など)で構成する作品だったのに対して、最近ではそこに映像という要素が加わっているがその違いは?というような問いに対して、「自分は作曲家だけど作曲するのはなにも音楽だけでなくて、音楽はバイオリンやチェロやピアノという楽器の関係で構成していくけど、それと同じように例えばバイオリンが映像に変わっただけで、音と照明と状況と映像等との関係で作品を構成することに興味があり、それはまさに作曲と同じ作業。」うろ覚えですけどこんな感じのことを言ってた。なるほどうまいこと言うなぁという感じ。
 また、「自分は作品を体験している人に意味を考えさせないような、意味を考えさせる前に胸ぐらをつかむような作品が好み。」とも言っていた。これは新鮮な発言だった。普段、建築世界にいるせいか、例えばこの壁がなぜここにあって、なぜこの素材で、この幅で、高さで、とかいうように、なにかしら意味づけて進む建築設計は、意味があるものを好み、意味がないものをできるだけ排除しようとする習性があって、それが染み付いている身としては、すごく驚きの発言で、アートとデザインの違いを考えさせられた。たしかに氏の作品には、そのようなあるスピード感をもった作品がほとんど。それがまた気持ちいい体験なのですが。
あと印象に残ったのは、なんといっても靴でした。コンサートのタイトルがformulaなんだけど、しっかりadidas/formulaを履いていた。狙ってるよねもち。

★formula[ver.2.2]concert_コンサート
千種文化小劇場に移動しコンサート。こちらも音と映像と照明という構成で、ステージには人っ子一人いないコンサート。なんていうかスゴかった。圧倒的すぎてポーとしてた。やはりポイントは同期と速度。カコイイコンサートでした。

映像編集を担当している000studioの松川さんと遭遇。実は一年半前バイトしに行ってた経験があり、お世話になった人。近況の話などをする。あいからわずパワフルな人だ。話をできてよかた。

そしてそしてなんとなんと会場に浅田彰さんの姿をハケーン!
怖くて話しかけれず。でもFLATの人達は話かけてた。積極的でうらやますぃ。

ダラダラと長くなってしまった。以上感想でした。

投稿者 muro : March 7, 2004 01:51 AM | トラックバック(2)
コメント

浅田さんまで来てたんだ。行きたかったな〜

Posted by: mackony : March 7, 2004 09:20 AM
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